土曜夜。GPVの真っ黒のお告げにしたがい、sloさん・ASさんとともに白山ろくのスキー場へ。少し遅れてNBさんも合流されました。
街灯などの影響を受けにくい場所があるというので、いつもの駐車場から少し上ったテニスコート裏に陣取ることに。
早々と現地に着いたので余裕を持ってセットアップしていたのですが……
SteadyStarAOのオフアキから星が見えません。とにかく見えません。
プリズムの角度を調整したつもりはないのに……嫌な予感とともにカメラを取り外してみると、案の定プリズムが落ちてました(苦笑)。
またかよー!
接着剤など持ってきてません。仕方ないので手持ちの別のオフアキにカメラを移し……ピントが出ません(泣)。
リングの組み合わせを色々試して、なんとかぎりぎりピントを出す事には成功しましたが、今度はプリズムの角度が合わずガイドカメラに星の光が入ってきません。
プリズムの角度調整ネジを深く押し込むとプリズムが傾きすぎてしまいます。かといってねじ込まなければ、今度はネジ頭が邪魔になってメインカメラのピントを出せません。
しかも、本日の装備はエドワード君にナローバンドフィルター。
まさに万事休す。お空のコンディションは最高に近いのに、小さなプリズム一個に撮影の死命を制されてしまいました。

これで完全に気が抜けてしまったので、やけくそでノータッチ撮影を開始(笑)。
さすがは姫様というか、なんとなく撮れるは撮れますが……さすがに1300mm越えで極軸の怪しい状態ではどうしても流れが出てしまいます。
そこで二つ目の目標では1分露出の連写を試みました。これはさすがにグラフが伸びませんが(ナローならハイゲインでもいいか)、ばかばかしくてガイド撮影なんかやる気が無くなりそうという意味では、まさに禁断の撮影法ですね(笑)

イメージ 1

ロ級後期型flagship(アップ)
笠井トレーディング GS-250RC/CT + Astro-Physics x0.67レデューサ 1330mm相当
Vixen AXD赤道儀
ノータッチ撮影(笑)
QSI 690ws + Astrodon ナローバンドフィルタ(5nm) 300s SAO合成 9/7/9コマ コンポジット 2x2ビニング CCD温度-20℃
PixInsightにて画像処理

また同じもの撮ってる(笑)
ちょっと流れていても、口径1.7倍・焦点距離3倍の描出力の差は大きいなあと。
SAOの色の出し方、なんとなく分かってきました。


イメージ 2

スケルトンクラブ
QSI 690ws + Astrodon ナローバンドフィルタ(5nm) 60s SAO合成 65/30/54コマ コンポジット 2x2ビニング CCD温度-20℃

これすっごく楽しい。
ただ処理に時間が掛かって仕方ないのと、ダークフレームの枚数確保が大変。




さて、一日おいて月曜の夜。リベンジのため再び同じ場所に出撃。sloさんとNBさんは今度も一緒です。
もちろんん、脱落したプリズムはエポキシ系でしっかり接着してきました(笑)
いやいや、なかなか上手くいかないものです。SSAOはガイドしているもののグラフが微妙な動きしてるなーと思ったら、早々にハードにジャムりました。
システムをまたばらすのも億劫なので、接眼部をめいっぱい伸ばした状態でなんとかジャムを解除できないかとひとしきり足掻いてみていたところ、sloさんが短く切ったドライバーの先でくるりと解除してくれました。
その後のSSAOは憑き物が落ちたかのように順調で、明け方に雲が出てくるまで危なげなく作動。土曜夜ほどではないにせよ、相当いい空を無駄にしなくて済みました。sloさんに感謝。
やっぱり、ばらさずにジャムを解除する方策の確立は必須ですね。うまいことオフセットのついたドライバーがないか探してみたいと思います。

イメージ 3

ハートの先っぽ
笠井トレーディング GS-250RC/CT + Astro-Physics x0.67レデューサ 1330mm相当
Vixen AXD赤道儀
Orion SteadyStar AO + Starlight Xpress Lodestarによるオートガイド
QSI 690ws + Astrodon ナローバンドフィルタ(5nm) 60s SAO合成 600s x15コマ / 300s x16コマ / 450s x13コマ コンポジット 2x2ビニング CCD温度-20℃
PixInsightにて画像処理


うーん、新月期にナローばっかり撮ってた(笑)